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のだレディースクリニックの3方針
1)地域に根ざした婦人科・ペインクリニック医療の提供
  婦人科: 子宮癌検診
更年期障害

卵巣癌検診
子宮内膜症治療
不妊相談・治療
婦人科小手術

2)主に全道を対象とした総合的リンパ浮腫治療の提供

3)患者さまに納得できる医療を提供できるようカルテ開示

 


最近子宮内膜症の発症が、増加していると言われています。原因としていろいろ言われていますが、ダイオキシンなどの環境ホルモンの影響が有力なようです。
子宮内膜症の自覚症状は、生理痛、性交痛など痛みを訴えることが多いと言われています。このため私たちの外来を月経困難症状で受診した患者さんは、 内膜症を想定し諸検査(超音波、血液検査(CA-125, CA19-9)、内診など)を行っています。

月経困難症の患者さんで最も多原因は、原因となる所見がないのに生理痛がある、特発性月経困難症です。これはお産をしていない女性の場合、 子宮口が小さいため月経の血液が子宮にたまりうまく出てこないために起こることが多いようです。この場合は一般的に分娩後に症状が良くなることが多いですので、 痛みの強いときに鎮痛剤を使い経過を見ていくようにするか、程度が強いときには女性ホルモン剤を使用し対処すると良いことが多いです。

では月経困難症の次に多い原因である子宮内膜症の場合は、どのように対処するかが産婦人科医の中でも問題になっているところです。

@鎮痛剤
ロキソニン(経口)、ボルタレン(経口、座剤)、ソセゴン(注射、経口)、レペタン(注射、座薬)などなどいっぱい有り書ききれません。

A漢方薬
桂枝茯苓丸、当帰芍薬散、加味逍遥散、桃核承気湯など

B偽妊娠療法
妊娠中子宮内膜症の進行がないために、ピルを飲み妊娠中と同じホルモン状態にする方法です。 最近は副作用の少ない低容量ピルが出現し、 単層性のピルを治療に使って治療をおこなっております。 (偽閉経療法が効かなかった場合に、次の方法で使っている場合が多いです)

C偽閉経療法
ホルモン剤により閉経と同じホルモン状態にする治療法です。これには経口剤でボンゾール、経鼻でスプレキュア、ナサニール、 注射でリュープリン、スプレキュア、ゾラデックスなどがあります。古典的な薬ですが、ボンゾールは投与法にいくつかのバリエーションがあり(本来経口薬ですが)、
膣内投与、子宮内(ボンゾールでリングをコーテングしたものを挿入する)投与があり有効性があるとの意見も散見します。

D根治的手術療法
最終手段ですので各々のコメントは避けます。
  1) 子宮全的術(複式、膣式)
  2) 両側卵巣全摘術(複式しか方法はありません)
  3) 1)+2)(複式、膣式)

E保存的手術療法
仙骨子宮靭帯切断(焼灼)術(UNA:ウナと呼んでいます)+癒着剥離術が多くの医療機関で行われているようです。 この方法で注意が必要な点は、内膜症を治療するのではなく、内膜症の症状である痛みを取るだけの治療だと言う認識が必要なことです。 まず癒着剥離術単独では、後に再び癒着するので長期効果はあまり期待できないと考えてます。このためこの手術の際に、ウナを追加するのです。 ウナの理論は、仙骨子宮靭帯に子宮の痛みを感じる副交感神経が走行しているため、この部分を電気メスで焼き切る事で痛みが取れる(神経ブロックと同様)との考え方によるものです。
この手術方法で現在は、おなかに3箇所穴をあけ行う腹腔鏡(ラパロスコープ)を使用することが多いです。それ以外に、膣式、腹式のアプローチ法があります。
しかし、最近仙骨子宮靭帯には、副交感神経が走行していないとの新しい見解が発表され、ルナの効いている機序は針灸的な効果であるとの発表もありました。
この先、内膜症でもっとも最先端的な(?)治療法であると言われているこの方法が、今後生き残っていくか興味のあるところです。

F神経ブロック法

(下腸間膜動脈神経層ブロック、上下腹神経叢ブロック)
この方法は、仙骨子宮靭帯切断(焼灼)術(ウナ)の神経破壊法を応用したものです。下腸間膜動脈神経叢や上下腹神経叢は明らかに子宮からの疼痛刺激を大脳に伝える中継点になっています。 局所麻酔剤、エタノールによりこの神経をブロックすることにより、痛みを取り除くうと言う理論のもとでの方法です。
実際には、局所麻酔を行った上で、安全性の向上のためにX線で見ながら、神経ブロック針という非常に細い針を背中からさし下腸間膜動脈神経叢や上下腹神経叢の近くまでさします。 位置が問題無い事をX線カメラで確認した後、局所麻酔薬やエタノールを注入し終了します。所要時間は、約15分くらいで終了します。ブロック終了後は、ある時間ベット上で安静にしていただき、 その日の内に帰宅できます。
この方法の優れた点は、ウナのようにおなかに傷が残らず、明らかに存在する痛みの刺激を司る神経を遮断できることです。また現在までに発生した合併症は0です。
本法はウナと同様に、根本的に内膜症を治療する方法ではありませんが、生理時の生活の質(QOL)を高める方法として有効なものと考えております。

治療に興味をお持ちになった方は、当クリニックに御来院ください。

 

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