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腰部交感神経ブロックと硬膜外ブロックの治療方法と成績
リンパ浮腫は婦人科悪性腫瘍手術後どの位の人が成るのですか
 
―院長の独り言―
リンパ浮腫について 
リンパ浮腫に対して患者さまをないがしろにしている治療法

 

 
  厚生労働省リンパ浮腫班研究(2001,2002年)における多施設研究における結果をもとに考えを述べます。

リンパ浮腫群(n=101:23.5%) 52.8±11.7歳
非浮腫群(n=328 ) 53.4±11.9歳

慢性リンパ浮腫 52(12.1%)
一過性リンパ浮腫 42(11.0%)
非浮腫 328(76.5%)

卵巣癌(n=84) 16(19.1%)
子宮体癌(n=194) 51(26.3%)
子宮頚癌(n=151) 34(22.5%)

骨盤内リンパ節摘出術     *21.2%
骨盤内リンパ節+傍大動脈リンパ節摘出術  *32.6%(有意差があります)

放射線照射(n=77) 26(37.7%)

(放射線治療と手術を行った患者さまはリンパ浮腫になりやすい事がわかります)

結果
このデーターは、婦人科癌のためリンパ節摘出術の治療を行った患者さまの23.1%にリンパ浮腫が発症し、この中で12.1%が一生にわたりこの治療が必要となることです。 もっと簡略化すると、婦人科癌の手術を受けた患者さまの約4人に1人にリンパ浮腫が発症し、その中の約半数に一生浮腫が持続することを表しております。 これは由々しき状況と考えます。さらに、リンパ節摘出術の範囲が大きいほど浮腫の発症率が高まることを表しています。 しかし、広範囲のリンパ節摘出術(傍大動脈リンパ節の追加)は、卵巣がん、子宮体がんの手術の際、必ず行うべき手術術式ですのでリンパ浮腫が発症するからやめると言うわけには行かないものです。 また放射線療法は、進行状態もありますが子宮頚がんの際に行うもっともポピュラーな治療法です。これを行うことによりリンパ浮腫の発症率が高まりますが、これも同様にやめることが出来ない治療です。 では実際に、どうしたら良いのかという事ですが、がんの治療は出来うる限り納得した状態で受けられた方が良いと思います。 さらにリンパ浮腫が発症した場合、病院にかかるのを躊躇わずに、すぐに担当医と相談してください。 浮腫が発症してから3ヶ月以内に、適切な治療を行えば、ほとんど元通りの状態になり、慢性化する可能性も低くなります。リンパ浮腫は、初期の治療の如何により一生にわたり影響する怖いものです。 高度にがんの治療が進んだ現在、さらに術後の合併症として増えていく可能性があります。リンパ浮腫は適切な治療を早くに行うことにより、治療できうる病気です。

 

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